新芽が顔出す春の萌 – 2〜3月の様子
3月もすでに中旬に近くですが、三寒四温の今をいかがお過ごしでしょうか。
いよいよ色んな新芽が「じんわ〜り」と出てくる、個人的に理由もなくワクワクするのが春です。
南向きのしおさい林道は、植物にとってもあたたかく過ごしやすい抜群の立地です。そのため町内の他の林道よりかは、比較的多様な種類が居座り季節ごとの移ろいを見せ楽しませてくれます。
撮影者がよく「春が一番面白い」、と言っていたのを思い出します。
さて、植物の紹介に進みます。
しおさい林道コース序盤の階段を登り終えてから、足元に見えてくるのがコチラ。
フユノハナワラビは秋に葉を出してそのまま冬を越し、初夏に地上部が枯れる。このような生活史を「冬緑性(とうりょくせい)」といわれ、シダとしては珍しい。
引用元:https://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/yama/news/2015/151106botrychium.htm
シダの中でも珍しい『「花」のような胞子葉をつける』というのも特徴の一つとのことです。もしその様子に会えたら、またアップしたいと思います。
ここからは新芽たちの紹介です。
葉の裏面が粉白色というのが名の由来のブナ科。
冬芽(とうが)と読み、「晩夏から秋にかけて生じ、冬を越して春になって生長する芽」です。
ヒナのような産毛も可愛らしい芽ですね。
紅く見えるのが新芽です。
日本海側に多く見られるユキグニミツバツツジ。もう少し暖かくなる頃の開花が楽しみです。
こちらにはシュンランの芽もあります。
写真はヤブコウジに負けて見えますが、お互い寄り添って越冬したと考えて見ると、これまた愛おしく見えてくるものですね。
ひっそり咲く花にも会いました。
こちらも日本海側で見られる低木です。
花は黄色の4弁花で、花弁は細長いリボン状によじれます。控えめに見える開花ですが、縮れている様子が伸びればグッと存在感は増してきます。満開は見事ですよ。
そして最後の写真は、また出会えた立山連峰です。
この先、徐々に雪渓が薄まる様子もまた投稿していきたいと思います。