【今年もしおさい林道に爽やかな春がやってきました!】- Refreshing spring again in Shiosai Rindow (Mar.-Apl.)
こんにちは!いかがお過ごしでしょうか?
この度、こちらのサイトはお陰様で一年を迎えることができました。ありがとうございます。
今年は私自身が実際にしおさい林道を散策することはできませんでしたが、
撮影者の父は林道に出向き、あちこちに咲き誇る花々を楽しみながら写しています。
今回1枚目の植物はこちら。
私の記憶によると、毒性の植物で「悪しき実」を持つことからこの名前が付いたと聞きました。
ウィキペディア先生おっしゃるに、やはり毒性とのことですが、名の由来までは確認できませんでした。
また今回初めて知ったことは、
古くから日本人になじみの深い植物であり、万葉集をはじめ、いくつかの和歌集で確認されている。
奥山の しきみが花の 名のごとや しくしく君に 恋ひわたりなむ (「万葉集」巻20-4476)
シキミ/wikipediaより
意味は、
「奥山(おくやま)の樒(しきみ)の花の名のように、しくしく(何度も)あなたのことを思いつづけることでしょうか。」
だそうで、作者は大原真人今城(おおはらのまひといまき)さんでした。
今ではTwitterなどでこのように詠む(呟く)方はいらっしゃいますでしょうか…。
いましたら是非教えてください、フォローいたします。
続いては、シキミ繋がりのこちら。
一つの木にイヤリングが沢山飾られている様子のキブシ。ふわっと潮風に揺れているのだろうなと想像できます。
世の中には、すごくマイナーでも情熱があるからその研究に打ち込む方々が多くいらっしゃいます。
たまたま、こちらの英語の学名を検索したところ
クスノキ科クロモジ属の落葉性低木であるオオバクロモジは香気成分に様々な生理活性作用が知られており,その成分に季節変動が見られることや部位の違いによって成分が異なることが明らかにされている。
J-GLOBALのオオバクロモジについての文献
とのことでした。
もし他の異分野を知りたいときにもかなり勉強になるサイトかと思います。
続いては、こちら。
ハクモクレンはコブシとよく似ているのは覚えていて、見分け方を教わったのですがやはり忘れてしまいました。
調べたところ、花びらの枚数や厚み・向きがそれぞれ違うとのことで、ハクモクレンに関しては中国が自生地でした。
右のモミジイチゴですが、咲くのが下向きなため逆光になっていますが可憐に咲き誇っている様子です。葉っぱが紅葉に似ていることからこの名前が付いたそうです。機会があれば、成った実を食べてみたいです。
left: Aucuba japonica var. borealis right: Cymbidium goeringii
ヒメアオキは、ベストボジションにいるようです。
山地の林内、林縁のやや日陰になる場所に自生する。エゾユズリハ、ユキツバキ、ヒメモチ、ツルシキミ、ハイイヌガヤなどの日本海要素の常緑地這植物とともに、ブナ林などの林床にみられる。
ヒメアオキ/wikipediaより
右のシュンランは、新鮮そのものの色合いで、数輪並んで可愛らしく海辺を眺めているようにも見えます。
そして、最後の写真としてとっておいたのはこちら。
日本を代表するスミレです。
ハート型の葉っぱから凛と立つ姿が印象的です。
以下より、普通のスミレとの違いも確認できます。
茎は地中で短いが、成長すると茎は地表に伸びて立ち上がる。葉は始めは根出するが、茎が伸びると葉もそこにつくようになり、丸っこいハート形。花は薄紫。
タチツボスミレ/wikipediaより
ただ、近縁種が多く混在するそうなのではっきりした区別が難しい種類もあるそうです。
さて、なぜこれを最後に紹介したかったかと申しますと、大した理由ではありませんがこのタチツボスミレはどこから生えていると思いますか?
なんと、ベンチの上でした。他至る所にも満開だったそうですが、ベンチに座るスミレは稀ですね!
この小高い林床から下の海を眺めたい植物は多い、と個人的に思っています。
潮風やそれに乗って渡ってきた鳥・昆虫によって、このタチツボスミレのように少しずつ移ろいで行く植物たちの様子は本当に面白いですね。
2年目スタートもご覧いただきありがとうございます!
引き続き、ゆるくお楽しみいただければ幸いです。